やなぎみわステージトレーラープロジェクト
『日輪の翼』

話題騒然の野外劇、
ステージトレーラーとともに
待望の京都公演!

台湾で出会ったステージトレーラーに魅せられ、演劇公演を企てたやなぎみわは、自らがデザインし輸入したステージトレーラーをヨコハマトリエンナーレ2014で発表。昨年、中上健次の傑作『日輪の翼』の野外公演を4都市で上演しました。
出演者は、俳優だけにとどまらず、大地を踏み鳴らすタップダンサー、天空を舞うサーカスパフォーマー、天地を結ぶポールダンサーのほか、巻上公一によるオリジナル曲、ギタリストや新内などジャンルも出自も多彩な出演者たちが様々な趣向を凝らし、独創的な万物照応の世界が織りなされます。
今年は東アジア文化都市2017京都「アジア回廊 現代美術展」の出展作品として、京都の東九条マダンの皆さん、そして韓国からの演奏家たちとの饗宴となります。中上健次が愛した漂泊芸能・朝鮮半島のナムサダンのリズムが鳴り響く『日輪の翼』にご期待ください!!

路地から天の道へ

今回、公演地となる京都市南区東十条の駐車場は、
巨大な染色工場「浜口染工」と、長屋が取り壊され、
阪神高速道路の高架下となった場所です。

原作「日輪の翼」では、
熊野の路地からトレーラーで旅立ったオバらが、高速道路を天駆け、
若い頃に出稼ぎに行った紡績の跡地を訪れます。

中上健次が「路地はどこにでもある」と書き残したように、
この世のすべての場所は、何かが解体された上にあります。
路地が取り壊されて、天の道(高速道路)となった場所。
中上健次が選んでくれた公演地だと思っています。

やなぎみわ

あらすじ

住み慣れた熊野の〈路地〉から立ち退きを迫られた七人 の老婆たちは、同じ〈路地〉出身の若者・ツヨシらが運転 する冷凍トレーラーに乗って流浪の旅に出た。伊勢、諏 訪、出羽、恐山、そして皇居へと至る道中で、御詠歌を唱 え、神々との出会いに至福を分かち合う老婆と、女漁り に奔走し性の饗宴を繰り広げる若者たちの、珍妙無比な 遍路行。滑稽と悲哀、解放と喪失、信仰とエロティシズム ……。〈路地〉の先に広がる遥遠なる旅に、人間の原初の 輝きを生き生きと描きだした中上健次の痛快傑作。
本公演では『日輪の翼』をベースに、『 紀伊物語』の「聖餐」、『千年の愉楽』等からも路地の物語を盛り込み、一つの作品を創り上げていきます。

《予告映像はこちら》