『日輪の翼』公開クリエイション

京都芸術センター Co-program カテゴリーA(共同制作)採択企画 『日輪の翼』公開クリエイション
~輪舞するために~

東アジア文化都市 2017 京都「アジア回廊 現代美術展」の出展作品、やなぎみわ演出『日輪の翼』 は、ステージトレーラーでのダンスや空中パフォーマンスなど、豪華絢爛な饗宴です。
9 月の公演に先駆け、東九条マダン(東九条で毎年開催されている地域の祭りで、マダンは「広場」 の意味)の皆さんと、韓国のミュージシャンを迎えて、音楽のクリエイションの様子を公開します。 朝鮮半島に伝わるリズム、そして作品が出来上がっていく過程をお楽しみください。

内容
≪上映とトーク≫
渡辺毅×やなぎみわ×山﨑なし
映画「西陣」(演出:松本俊夫、ドキュメンタリー、モノクロ、1961年、26分)

≪公開稽古≫
日輪の翼2017 音楽公開稽古「輪舞するために」

【演出・やなぎみわより】
昨夏の新宮公演で、中上作品を生み出した熊野の地に別れのクラクションを鳴らしたトレーラーは、高速道路を天駆け、今年は京都の十条出口に荷を下ろします。
東九条、十条は、昔から韓国はじめ多くの国の人達が共生してきた場所です。
韓国併合と、幸徳秋水以下12名の死刑者を出した熊野の大逆事件は同じ1910年に起こりました。
国家という共同体維持を掲げた日本近代化が落とした暗い影は今も消えることはありません。
小説『日輪の翼』の終盤、天から舞い降りるように唐突に朝鮮半島の芸能者たちが現れ、老婆たちと束の間の狂舞を繰り広げます。
2017年、平穏とはいえない東アジアで、京都から私たちが冷静に歴史を見つめ、未来に向けて思いを馳せる時、熊野の路地の老婆らと、半島の放浪芸能ナムサダンの若者たちの至福の歌垣に託した中上健次の願いは、韓国ミュージシャン、在日の方々が共に集う祝祭の中に体現できると思います。
ヨルトゥバル(農楽で頭に白い紐をつけて回すパフォーマンス)のごとく、
今年の『日輪の翼』は、さらに美しく獰猛に輪舞する公演となります。
有翼日輪のトレーラーのもと、芸能の力で、過去と未来、聖俗、生死、男女、すべてが混合、交配する瞬間に立ち会ってください。

 

|日時| 7 月 17 日(月・祝) 16:00-18:00

|会場| 京都芸術センター(2F 講堂)
〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町 546-2
WEB http://www.kac.or.jp

|出演|
<東九条マダン>陳太一 浜辺ふう、渡辺毅
<招聘アーティスト> イム・スンファン、イ・ソンス
<『日輪の翼』楽隊>JanMah、荒井康太、重森三果、山本静

|料金| 無料・要事前申込
※定員に達しましたが桟敷席を増席しました。ご予約の方ご入場後、当日先着で30名様までご入場いただけます。ご予約はいただけませんのでご了承ください。

|主催| 一般社団法人 MIWA YANAGI OFFICE、京都芸術センター